ロゴ_積水ハウス不動産ホールディングス様
  • 企業名:積水ハウス不動産ホールディングス株式会社 様
  • 業種:不動産の売買や仲介、賃貸住宅の管理、リフォーム事業
  • URL:https://www.sekisuihouse-f.jp/

会社概要 事業概要、今回の対象業務内容

家づくりのノウハウと技術を持つ積水ハウスの賃貸住宅「シャーメゾン」71万戸の物件管理を担う、積水ハウス不動産ホールディングス株式会社様。これまで建物周辺の日常清掃、破損報告を手作業で行ってきましたが、Smart Attackを活用しDXに成功。清掃報告のデジタル化に加えてGPS検索など物件検索機能を構築したことで、清掃スタッフの負担を大きく軽減しただけでなく、郵送コストの大幅カットも達成しています。

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Smart Attack 利用対象業務

→ 賃貸物件を保有するオーナー様へ向けた清掃報告

導入前の課題

  •  清掃報告はデジカメで撮影した写真をパソコンに取り込み、報告書に貼り付けをする手作業だった。
     そのため、事務作業の負担が大きかった。
  •  報告書をオーナーへ郵送していたため、報告書が届くまで数日かかった。
     手間と郵送料のコストを下げるため、オーナーへの報告は半年分まとめて送っていた。
  •  清掃報告書を作成するため、清掃スタッフが事務所に戻らなくてはならず、現場から直帰ができなかった。

導入後の効果

  •  清掃前後の写真をSmart Attackで撮影し、そのまま報告。清掃報告作業の手間が格段に減った。
  •  清掃報告書のプレビューをスマホで確認できるため、写真の撮り直しをその場で行うなど、
     清掃スタッフが撮影や報告書の作成を工夫するようになった。
  •  約3億円の郵送コストがゼロに。半年分まとめて送っていた清掃報告書は、毎月送れるようになった。
  •  Smart Attackから清掃スタッフに、業務連絡を一斉通知できるようになった。
  •  清掃スタッフが清掃現場から直帰できるようになった。

ツール選定の必須条件

  • コストパフォーマンスに優れている
  • 業務フローに合わせた改修が可能
  • 全国統一の管理システムとして運用できる

Smart Attack 導入の決め手

  • 他社と比べて、トータルコストに魅力を感じた
  • 積水ハウス側のSEとSmart Attack側のSEの相性が良かった
  • まずは東京の管理物件で導入したところ使いやすく、
    エラーが起こらなかったため全国展開できると確信した

Smart Attack 魅力ポイント!!

画面の見やすさ

  • 高齢の清掃スタッフからも使いやすいと評判

カスタマイズ

  • API連携による物件とGPSの紐付けにより、QRコード管理の手間がなくなった        

業務標準化

  • 全国展開による作業プロセスの標準化で、業務効率が大幅に改善した         

社員インタビュー ①

積水ハウス不動産ホールディングス株式会社_賃貸事業戦略部 賃貸DX推進室_生駒 和人 氏

積水ハウス不動産ホールディングス株式会社 
賃貸事業戦略部 賃貸DX推進室
生駒 和人 氏

どのような業務を担当されていますか?

DXを推進し、アナログ業務の効率化に挑戦しています。

賃貸管理業務の技術面を担当しており、現場の方が行うアナログ業務において、DXの推進をメインに行っています。Smart Attackの導入だけでなく、カスタム機能の開発にあたり、 Smart Attack側のSEとの話し合いなどを担当しました。

Smart Attackは、どのように使われていますか?

手作業だった清掃報告が、スマホで完結するようになりました。

積水ハウスシャーメゾンPM各6社が管理している賃貸物件の清掃報告に使用しています。Smart Attack導入前は、清掃スタッフが写真をデジカメで撮影し、事務所に戻りパソコンに取り込み報告書を作成しておりました。報告書は郵送だったので郵送費も手間もかかっていたのです。Smart Attackを導入したことで、写真撮影から報告書の作成までできるようになりました。

Smart Attackを使った感想は?

報告作業の時間が減少し、現場からの直帰も可能になりました。

非常に便利になったと感じています。手作業で何時間もかかっていた報告が、今では数分で完結できるようになったため、現場の清掃スタッフの方からは「作業が楽になった」と報告を受けています。また、報告書を作るために事務所に戻る必要がなくなったため、直帰できるようになりました。現場の労働環境も改善されたと感じています。加えて、APIGPS検索など物件検索機能を構築したことがとても良かったです。Smart Attackを導入し始めた頃は、物件ごとに発行したQRコードから報告を行っていたのですが、QRコードは汚れるたびに交換しなければならず、大きな負担がかかっていました。今では、API連携によりGPSと物件情報が紐付けたことで、GPSから物件情報を読み込み、そこから清掃報告を行うことができます。管理側としても、QRコードの発行や交換作業がなくなったことで業務の効率化を実感しています。

インタビュー風景

Smart Attack導入前後で、どう変わりましたか?

業務効率が劇的に改善し、月間約3万時間の作業時間を削減。

これまで約9万名のオーナー様に報告書を郵送していたのですが、それをオーナーWebサイトへ掲載することにより郵送代が削減されました。報告書の郵送を希望するオーナー様は郵送費を有料化して、ご負担をお願いしています。こうした取り組みの結果、年間郵送費を3億円ほど削減することができ、大きな成果となりました。また、清掃報告書の作成に関する時間も大幅に削減できており、計算したところ、ひと月当たり約3万時間を削減できたというデータも出ているほどです。写真の手直しにかかる時間も加えると、さらに約900時間ほど削減されているのではないでしょうか。清掃報告をDXしたことで、消防点検などの書類もオーナーWebサイトに掲載を検討しております。Smart Attackの導入をきっかけに、その他報告書の効率化、合理化も進んでいると感じています。

今後、Smart Attackをどのように使っていきたいですか?

清掃スタッフ同士の知見を共有し、さらなる品質向上を目指したいです。

担当する清掃スタッフによって、清掃の完成度に差があると感じています。スキルの高い方は、自前の清掃道具を使用されていることも多く、清掃に関する知識に差があると感じました。そこで、カスタマイズ機能で清掃スタッフ同士のコミュニティを付け加えるのはどうかと考えております。それぞれが持つ知識を共有することで、清掃レベルの均一化を図っていきたいです。

Smart Attack操作画面
Smart Attack操作画面

社員インタビュー②

積水ハウス不動産中国四国株式会社_賃貸技術部 賃貸技術課  兼 工事管理グループ_賃貸技術課長 兼 グループ長_畑中 裕司 氏

積水ハウス不動産中国四国株式会社
賃貸技術部 賃貸技術課 兼 工事管理グループ
賃貸技術課長 兼 グループ長
畑中 裕司 氏

Smart Attack導入前後で、どう変わりましたか?

現場とシステムをつなぐ架け橋として、DXを推進しています。

私は、元々生駒と同じく開発側の人間でしたが、DXを推進する上での課題は現場にデジタルを使っていただくことだと感じていたので、現場をサポートできるポジションに自ら志願し、Smart Attackの導入に携わりました。現在は、清掃スタッフの方々にSmart Attackの使い方を指導するだけでなく、管理会社や事務所を訪ねて指導したり、質問や相談に答えたりしています。

生駒が話したとおり、これまで行っていた報告が効率化されたことで、現場の清掃スタッフの方たちからは報告作業が非常に楽になったと好評をいただいています。また、Smart Attackを導入したことで、清掃の重点項目を都度配信することができるようになりました。重点項目とは、特に清掃してもらいたい箇所を現場の清掃スタッフに対して指示する項目のことです。以前はそういった個々の連絡が現場まで届かないことも多かったのですが、Smart Attackを導入したことで、一斉通知で簡単に清掃スタッフに発信できるようになりました。

他にも、清掃報告書をプレビュー画面で確認できるのがありがたいです。これまで、清掃スタッフの方は、報告写真の確認がすぐにできず、どのような写真を撮影したのかのイメージが付いていませんでした。
そこで、Smart Attackのプレビュー画面を見るようにしたのです。「これじゃ、分かりづらいかな」といった写真があれば、その場ですぐに撮り直しできるようになったので、撮影する写真の質も上がったと感じています。

Smart Attack定着までに苦労はありましたか?

全員にとってプラスになる仕組みづくりを目指しています。

清掃スタッフの方はご高齢の方が多いため、使い方を覚えていただくまでじっくり指導することもありますが、操作自体がとてもシンプルなので、一度理解していただければ皆さん使いこなせるようになっています。Smart Attackリリース時は操作方法や運用の質問が本社に集中して問合せ対応が増えます。運用の統一、問合せのQA表を作成して利用者に分かりやすく案内するのに大変苦労しました。

我々のDXを全国展開させ定着させるのが大変でした。いかに使っていただくかがDX推進の永遠の課題となります。説明会や操作の支援は大変ですが、地道に利用拡大を進めていきたいと思います。

インタビュー風景

Smart Attackで、課題を解消できましたか?

全国展開で地域差をなくし、作業の標準化を実現できました。

清掃報告の手間は格段に減少しました。Smart Attackを導入する前は他社のアプリを使用していたのですが、その活用は一部地域のみに留まっており、地域によって清掃スタッフの負担に差があることが我々の課題だったのです。Smart Attackの全国展開によって、地域差をなくし、全国の作業員の負担を軽減できたことは嬉しいと感じています。

また、機能のカスタマイズにも柔軟に対応していただけたのがありがたかったです。Smart Attackは「この機能があればもっと使いやすいのではないか」といった意見や要望を叶えてくれるため、とても助かっています。

これからの目標は?

物件情報のアップデートで、さらなる業務効率の向上を目指します。

GPSと物件を紐付ける独自の方法が実現できたため、今後は物件特有の清掃範囲や引継ぎ事項などの情報もSmart Attackに入れていきたいと考えています。物件の数が多いと、清掃スタッフが変更した時に、情報が引継ぎされないためそうした課題を解決していきたいです。DXにおいては、弊社全体ではまだ発展途上であるため、Smart Attackの導入を成功例として、今後もDXの推進に貢献していきたいと考えています。

お忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございました!